今回は約束のネバーランドの後編のストーリーを紹介します
今から15年前の2031年、ラートリー家当主のピーターラートリーは、
食幼児たちの希望である兄のミネルバなど、一族内の裏切り者を処刑していました
ラートリー家とは鬼にエマたち食用児を献上する者達のことを指します
アンドリューを筆頭としたピーターの部下達は逃げた食用児を殺す為に捜索を始めます
一方、エマたちがゴールディーポンドからシェルターへ戻ると、隠し部屋に置かれた電話で支援者からモールス信号のメッセージを受け取ります
そこで、「今は会えないがすぐに逢える」こと、「敵はピーターラートリーである」ことを伝えられます
エマたちはシェルター内の古文書に記載されていた「クヴィティダラの竜の目で昼と夜を探すべし」という言葉をヒントに、七つの壁を探すことになります
そして、クヴィティダラに到着したエマは、約束を結んだ過去の光景や、昼と夜が合わさった奇妙な空間で謎の小鬼を見ます
意識を取り戻したエマは、もう一度同じ場所にたどり着けば過去に鬼と人間の世界を分離させてしまった約束を結び直せると確信します
調査を続けると七つの壁の入り口に入る方法を発見します
しかし、エマ達がシェルターへ報告に戻ると、アンドリューを率いる部下達がシェルターの中へ攻め込んできてしまいます
何とかシェルターから逃げ延びたエマ達でしたが、ルーカスとおじさんのユーゴは二人でシェルターの中へ残りアンドリューを巻き添えにしてシェルターを爆破させます
こうして、エマ達は仲間とシェルターを奪われることになってしまいました
ここで七つの壁探索編は終わりになりますが、伏線がかなり展開されていくので、
次の王都奪還編を楽しむ上でかなり重要な章になります
次の目的地を定めたエマたち一行は、ミネルバの仲間であるハヤト、ジン、サジの3人に遭遇します
そしてミネルバのアジトへ向かうことになり、木の中にある隠れ家へ到着します
エマはそこの長であるミネルバと対面します
「長かった、ようやく会えた」
そこにいたのはノーマンでした
ノーマンはハウスで出荷された時、別の農園に送られて食用児の実験場であるラムダという場所で、鬼に飼われて生活をしてきていたのです
そこで共犯者を見つけて脱獄し、英雄であるミネルバの名前を名乗って、食用児が育てられている農園を破壊し、大勢の仲間を率いるまでになっていたのです
ノーマンは鬼が人を食べなければ姿を保てないことから、農園を潰して鬼を全員滅ぼし、食用児の楽園を築きあげようとしていました
そのほかにも、ラムダの子供達は人間に投薬と実験を受けて、筋肉や神経系に変則的成長をさせられ、人間とはかけ離れた能力が身に付いている事実を知ります
エマの仲間達はノーマンの計画を知り大喜びしますが、エマだけは違いました
ノーマンの部屋から出た後、鬼を殺したくないとレイに打ち明けます
鬼にも家族がいて、自分たちを助けてくれたムジカのような優しい鬼もいます
納得できないエマに対してレイはノーマンと向き合って話した方がいいと伝えます
そして話の中でソンジュとムジカはなぜ人を食べなくても人形の姿と知能を保持できているのか?
そのことについても人は疑問を抱いていました
一方で、ノーマンは鬼のギーラン卿のアジトへ向かっていました
ギーランは鬼の「元」貴族で七百年前に現在の鬼の王家、五摂家の策謀で罪を着せられて潰された旧名門でした
その時から隠れて王家への復讐の機会をうかがっていました
そこでノーマンは、ギーランから戦力を提供してもらう代わりに、現在の鬼の王家「五摂家」を滅ぼし、
ギーランが鬼の王になることを条件に交渉を持ち掛けます
そして勝利した暁には、全食用児の解放を認めるように言います
お互いに協力関係になりましたが、ノーマンは鬼同士を相内させることを目論み、
ギーランは処理した際にノーマンら食用児を食べることを考えていました
帰宅した後、エマとレイとノーマンは話し合います
その話し合いの中で、ムジカが「邪血」の少女であることが明らかになります
邪血の少女は人を食べなくても、人の形質と知能を保てる超特異体質であり、
彼女の血を一口飲むだけでその鬼は彼女と同じ体質を手にできます
しかし過去、五摂家に鬼の秩序を保つ上で恐れられて食い殺されたはずでした
そしてノーマンはムジカとソンジュを殺すことを話しますが、エマはそれを拒みます
その結果エマとレイの二名とノーマンは意見が割れ、エマとレイは七つの壁を越えて謎の小鬼と約束を結び直し、
人間の世界へ逃げる道筋を見つけて、その後すべての鬼をムジカの血で退化しない体に変え、
全食用児で人間の世界に渡る為に七つの壁へ向かいます
一方でノーマンは王家五摂家を絶滅させることを考え、絶滅までにエマたちに戻ってくるように伝えます
そしてノーマは鬼たちが集まる八日後の儀式、「ティファリ」で王家を絶滅させることを計画します
その頃エマとレイは七つの壁を目指す中で、グレースフィールドハウスに似た場所に着き、仕掛けを解いて、エマは再び謎の小鬼に出会います
エマは小鬼に、食用児全員で人間の世界へ行き、それを最後に2世界観の行き来を完全に不可能にするようにお願いします
小鬼はそれと引き換えに、ある「ご褒美」を献上して欲しいといい、エマはその条件を飲みます
そして約束を結び直して現実世界に戻ってきたエマとレイは、戦場の王都へ行く道中でムジカとソンジュにも出会い、急いでノーマンの元へ向かいます
一方でノーマンたちはギーランと五摂家の相討ちに成功し、鬼の世界の王であるレグラヴァリマと戦っていました
サジの剣技と毒を接種させたこともあり、王を倒すことに成功します
そしてエマたちが到着した頃には時はすでに遅くノーマンたちが王家を全滅させた後でした
王家以外の鬼たちも全滅させようとするノーマンにエマは語りかけます
「一緒に生きよう。ノーマン」と。
ノーマンは本音では鬼を殺したくない思いがありましたが、
その思いを押し殺し、食用児が生きていくために確実な道となる鬼の殺戮の道をひとりで抱え込んでいました
エマとレイはその本音を見抜いて話すように伝えます
そして、ノーマンは涙を流しながらエマとレイの前で初めて弱みを見せました
「助けてほしい。ラムダの投薬で僕らも長くは生きられない」
と話し始めます
ラムダの投薬で人体実験を受けてきたノーマンたちは、発作によって長くは生きられない体になっていました
「もう大丈夫。一緒に何とかしよう」
とエマは言います
そして、同じラムダ出身で人体実験を受けて薬害反応がないアダムに命を救える突破口があることを話し、
三人で足並みをそろえて行動をし始めます
そしてエマたちは、王都兵の残党がアジトにいる食用児達に近づいていることを危惧し、急いてアジトへ向かいます
しかしエマたちが到着した時にはすでにピーターラートリー含むラトリー家がアジトの食用児を連れ去っていました
そしてラトリーらは、エマたちのふるさとである「グレースフィールドハウス」に向かっていることが明らかになります
そしてエマとレイとノーマン達は故郷であるハウスへ向かうのでした
■今回の後編の見どころ
ノーマンが作中で初めて弱みを見せて、三人で一緒に助け合って敵に立ち向かっていくシーンに感動するところが見どころです